城メモNo.01 屋根について
これからもお城の紹介を続けていく中で、様々なお城用語が出てくるかと思います。
そこで、不定期で城メモとして用語の説明をしていくことにしました。
今回は屋根の型式についての説明をしていきます。
日本建築の屋根には数種類の型式があります。
その中で、お城の話をするうえでよくでてくる型式は「切妻造り」、「寄棟造り」、「入母屋造り」の3つです。
まず、日本建築の屋根はどんなパーツで構成されているかを紹介します。
上部の水平な部分を「棟」、棟から軒に下る部分を「降棟」、建物の狭い方の側面を「妻」といいます。
そして、妻面にできる三角形の部分を破風といいます。
・切妻造り
切妻造りは棟から両側に降棟を降ろした形です。
この際に妻面にできる破風を切妻破風といいます。
・寄棟造り
棟から四方向に降りる屋根を持ちます。
全ての方向に屋根があるため破風はできません。
・入母屋造り
切妻造りと寄棟造が融合した構造です。
妻面に三角形の空間ができるのが特徴で、これを入母屋破風といいます。
破風については次の城メモでもう少し詳しく紹介しようと思います。
それでは今回はここまでにします。