No.002 越前大野城〈本丸・天守〉
小天守、天狗櫓とよばれる付櫓が付属し、複合連結式という型式をとっていました。
しかし、この天守は1775年に城下町から出火した火災によって焼失してしまいました。
火災は城下1400戸を焼く大火となり、越前大野城も天守ほか本丸の建築物の殆どが失われました。
1795年には本丸は復興されますが、天守は再建されないまま明治期を迎えました。
現在の天守は1968年に鉄筋コンクリートで推定再建されたものです。
構造は望楼型2層4階で、内部は歴代城主の遺品を展示する資料館として活用されています。
絵図をもとに再建されていますが、小天守の位置などが異っており史実に基づいた再建ではありません。
城は山頂に建っているため、天守から城下町を見下ろすことができます。
大野の町は碁盤の目状に区画され、「北陸の小京都」とよばれていれました。