No.002 越前大野城〈概要〉
越前大野城に行ってきました。
今回から数回に分けて紹介していきます。
越前大野城は、標高249mの亀山を利用して築かれた平山城です。
築城者は金森長親で、織田信長に大野を与えられた翌年に居城として築きました。
越前大野城は本丸を中心に、二の丸・三の丸が麓に配置された「梯郭式」の平山城です。
城の南・北・東に堀を廻らし、西側を流れる赤根川を天然の堀として利用することで守りを固めていました。
現在堀はほとんど埋め立てられていますが、残された一部分が整備・保存されています。
また、大野城は石垣が野面積みであることが特徴的です。
野面積みは自然の石をそのまま積み上げたもので、戦国時代の城郭にみられる型式です。
無骨に見えますが、水捌けがよく風化しにくい積み方でした。
越前大野城は天空の城としても有名です。
天空の城とは、周囲に雲海が発生すると雲の上に浮いているように見える城のことです。
竹田城、備中松山城、越前大野城が日本三大天空の城といわれています。
雲海は10~4月、前日の湿度が高く、放射冷却が起こる日に発生しやすいとされています。