No.001 高松城〈旭門〉
旭門は高松城の大手門です。
かつて大手門は城の南側「桜の馬場」近くにありましたが、1671年から東側に橋を架け、旭門から出入りをするようになりました。
建築当初の旭橋は木造でしたが、明治45年に高松松平家当主の頼壽によって石橋に架け替えられました。橋は門に対して斜めに架かっていますが、これは敵の直進を防ぎ、側面から攻撃できるようにするための工夫だといわれています。
旭門は高麗型式の門です。
旭門から城内に入ると四方を石垣に囲まれた、桝形とよばれる空間に出ます。
桝形は虎口から侵入する敵を足止めし、包囲するための設備です。
かつては写真手前にも櫓門がありましたが、現在は櫓台の石垣のみが残っています。
桝形北面には埋門があります。
用途は敵を背後から奇襲するためだとか、藩主が脱出するためなどと考えられていますが、詳しくはわかっていません。